溶接会社のイメージというと、熱そうとか大変そうなイメージがあるかもしれません。
しかし実際に溶接会社を立ち上げてみると、それなりのやりがいがあるのも事実です。
例えば、ものづくりに携われるというやりがいや、専門性をどこまでも追求できるということがあります。
溶接会社を立ち上げることに興味のある方のために、立ち上げまでの流れやメリット・デメリットについて解説していきます。
また溶接会社を立ち上げた場合の収入や、溶接会社の未来について解説していきます。
溶接工や溶接会社の立ち上げに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
溶接会社立ち上げまでの流れ
溶接会社立ち上げの為には、まず溶接工としての技術を磨く必要があります。
溶接会社の企業に勤め、先輩から溶接技術を学びながら技術を磨いてください。
溶接会社を立ち上げるのは、50代以上になってからの方もいらっしゃいます。
まずは溶接工としての十分な技術を取得してから、立ち上げを行いましょう。
溶接の種類によっては、労働安全衛生法などにより定められた国家資格が必要になることがあります。
例えば、アーク溶接する場合には、アーク溶接等の業務に係る特別教育を受けている必要がありますし、ガス溶接に関わる溶接の場合には、ガス溶接技能講習会を受けている必要があります。
溶接会社を立ち上げる際には、どのような溶接の種類を行っていくのかを決定し、必要な講習を受けましょう。
溶接の種類が決まったら、溶接会社の立ち上げを行います。
会社設立の方法については後ほど説明していきます。
溶接工になるには
溶接工になるには、以下のような方法があります。
- 鉄工所(町工場)に就職する
- 大手メーカーに就職する
- プラントメーカーに就職する
町工場に就職するという方法は、人間関係が良く技術を身につけやすいですが、給料が安いというデメリットがあります。
大手メーカーは給料が良く、設備が整っていて、人脈を形成できるため溶接会社を立ち上げるにはおすすめです。
そして、プラントの設備や機械を製造するプラントメーカーに就職することで、溶接工にもなれます。
プラントの設備や機械を溶接できるようになると、一生使える技術になります。
おすすめとしては、大手メーカーに就職し会社での仕事により技術を身に付け、溶接会社立ち上げをするという流れです。
会社設立の方法
会社設立の流れは、以下の通りです。
- 会社概要の決定
- 定款の作成・認証
- 資本金の払い込み
- 登記申請書類の作成
- 法務局で登記申請
会社概要の決定とは、会社の商号(会社名)や所在地、事業目的などを決定し、定款や登記申請書類の作成準備をします。
それらの概要決定により定款という会社の概要やルールを記載した文書を作成します。
株式会社設立の場合には定款の認証も必要です。
そして発起人や出資者全員が発起人個人の口座に資本金を振り込みます。
まだこの段階では、法人口座を開設できていないため個人口座に振り込みます。
資本金の払い込みが完了したら、登記申請書類の作成をします。
そして会社の所在地を管轄する法務局で、登記申請書類の他に、定款や資本金の払込証明書、役員の就任承諾書などを提出し登記申請します。
株式会社
株式会社とは、株式を発行し資金を集める会社形態のことです。
株式会社は、会社の資本を所有する株主と会社を経営する取締役とが分離されている会社形態です。
株式会社のメリットとしては、社会的信用があるということです。
合同会社に比べて歴史が長く、社会的に信用があるのです。
また株式を発行することで、資金調達が可能というのも株式会社のメリットです。
一方でデメリットとしては、会社設立時の登録免許税が高かったり、決算公告の義務があったり、役員任期があるため定期的に手続きが必要です。
合同会社
合同会社とは、2006年の会社法施行により設定された新しい会社形態です。
合同会社は、出資者と経営者が一致しているという特徴があります。
合同会社のメリットとしては、設立費用となる登録免許税が安いということです。
また株式会社のように、定款認証も必要ありません。
さらに、決算公告の義務も無いため手間と費用がかかりません。
また合同会社の場合には、出資比率に関係なく利益の配分ができるため、自由に会社の経営ができます。
一方で合同会社のデメリットとしては、社会的認知度が低く、信用が得にくいということがあります。
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溶接工・溶接会社立ち上げのメリット
溶接工・溶接会社立ち上げのメリットは、以下の通りです。
- やりがいがある
- 練習を続ければ、スキルが身に付く
- 収入が増える
- 作品が残る
溶接工・溶接会社立ち上げのメリットを、それぞれ説明していきます。
やりがいがある
溶接工の仕事にはやりがいがあります。
溶接工として信頼を得られると、大きな仕事を任せられるようになります。
スカイツリーの工事などにも、一流の溶接工・溶接会社が集められています。
「あそこの溶接会社は仕事の品質が良い」とか「仕事が早い」という評判はやりがいに繋がります。
そして、溶接工・溶接会社として成功すれば、日本全国や世界に仕事の場が得られるでしょう。
練習を続ければ、スキルが身に付く
溶接工・溶接会社のメリットとしては、練習を続ければスキルが身につくということです。
溶接工としての技術は、練習すれば身につくためやりがいに繋がります。
溶接工の技術を上げていけば、受注できる仕事の幅も広がっていきます。
そしてそれが実績となり、さらに大きな仕事に繋がっていくでしょう。
溶接工の技術には、終わりがなく、どこまでも技術を上げていくことが可能です。
収入が増える
溶接会社を立ち上げると、収入が増える可能性があります。
溶接工として会社で働いている時には、会社に売上の一部が引かれますが、溶接会社を立ち上げれば全て自分の会社に入っていきます。
溶接会社を立ち上げれば、年収1,000万円以上も可能です。
作品が残る
また溶接会社を立ち上げて関わった造形物や構造物の作品が、残ると言うメリットもあります。
ランドマークや有名な建造物に関われれば、街を歩いてる時に見て自分の作品が残っていることを感じられます。
また子供に「この建物を自分が作ったのだ」と話すことも可能です。
溶接会社立ち上げのデメリット
溶接会社立ち上げのデメリットは、以下の通りです。
- 怪我のリスクがある
- 熱さとの戦い
溶接会社立ち上げのデメリットを、それぞれ説明していきます。
怪我のリスクがある
溶接工は、様々な怪我のリスクがあります。
一番多い怪我としては、火傷するということです。
火傷に関しては、保護具をしっかりとつければ防げるものです。
その他にも腰痛の怪我のリスクや、目を焼いてしまうというリスクもあります。
しかしそれらの怪我のリスクは、しっかりと対処すれば防げるものです。
会社で働きながら怪我しないための対処法を身につけて、溶接会社立ち上げをすると良いでしょう。
熱さとの戦い
溶接工は、熱さとの戦いがあるというデメリットもあります。
溶接に使う火の温度は2,000°cにもなるため夏場などは地獄です。
クーラーが効いてる部屋で作業しているとしても、溶接に使う火により熱さは極限まで達します。
最近では着るクーラーと言う作業服も出ているため、溶接会社を立ち上げる時には、そのような服を使って対処するとよいでしょう。
体感温度が全く違うというデータがあります。
溶接会社立ち上げた場合の給料
溶接工の平均年収は500万円程度ですが、溶接会社を立ち上げた場合には年収1,000万円以上も可能です。
溶接会社の溶接の仕事は、以下のような種類があります。
- 水中専門溶接工
- 配管専門溶接工
- 構造物やタンク専門溶接工
- 船専門溶接工
それぞれの仕事の種類によって平均年収は、500万円程度から1,000万円以上まで狙えます。
給料を上げるポイントとなるのは、溶接に関する技術です。
難易度の高い仕事を受注可能になれば、給料も高くなっていきます。
溶接会社の未来
溶接会社の未来は明るいと言えるでしょう。溶接会社のニーズというのは、これからもあり続けます。
一方で溶接工の仕事というのは、誰でもできるわけではなく、一定の技術が必要となるものです。
自分で立ち上げた溶接会社で職人が育ち、仕事を受注できる環境を作れば、未来は明るいと言えるでしょう。
また、溶接の分野では外国人が多く入ってきており、彼らと争う必要があります。
しかし手先の器用な日本人は、高い溶接技術の仕事が可能であり、外国人のできない溶接ができます。
多くの外国人が入ってきたとしても、一定の溶接の仕事が日本人はできるでしょう。
溶接会社を何で立ち上げるか
溶接会社をどのような方法で立ち上げるか、検討していきます。
機械加工の溶接は、工場や機械が必要なため資金がたくさん必要です。
製品溶接も工場が必要で、安定した取引先が必要です。
配管溶接は、現場が多く仕事を請けやすいです。
ただし、人脈が大切になってきます。
溶接会社を立ち上げる際は、ぜひご相談を!
溶接工としての技術が一人前になったら、溶接会社を立ち上げて、独立できます。
溶接工・溶接会社立ち上げのメリットは、以下の通りです。
- やりがいがある
- 練習を続ければ、スキルが身に付く
- 収入が増える
- 作品が残る
溶接会社の立ち上げに関して、分からないことがある場合は、立ち上げに関して理解している専門家に相談するのがおすすめです。
当社では、土日祝日、平日夜間でも24時間相談受付中です。
会社設立・立ち上げに関して、納得いくまで何度でも相談できます。
対面のみならず、オンライン面談やLINEでも相談可能です。
そして、いざ溶接会社を立ち上げる場合は、多くの必要書類を準備し、手続きが必要です。
実際には、法務局へ登記した後も、税務署などへの手続きなどが多くあります。
合同会社や株式会社設立を一人で進めるのは、大変です。
会社設立は、やはり豊富な経験と知見がある専門家に依頼した方が安心できます。
会社設立のサポートを受ける際に気になるのが、手数料です。
当社であれば、代行費用0円で、合同会社や株式会社設立サポートができます。
設立費用は、合同会社の設立の場合には6万円、株式会社設立の場合は20万2,000円から行えます。
司法書士を利用して、会社設立した場合よりもちろん安いですし、ご自分で会社設立する場合よりも安く済むというメリットがあります。
もし、会社設立にお悩みならぜひ経営サポートプラスアルファにお気軽にご相談ください。
お客様の事業目的や事業計画から判断し、会社設立・立ち上げに関して、全力でサポートします。