脱サラをして起業することを考える人もいるでしょう。
ただ、脱サラで成功するためには成功のポイントを知っておく必要があるので紹介します。
サラリーマンの方なら勤務することで安定して収入を得ることができます。
しかし、自分の能力を試してみたい人や現在より収入を得たい人は脱サラして起業することを計画するかもしれません。
ですが脱サラして起業したとしても自分の予想通りに進んでいくとは限りません。
脱サラして起業して成功するためにはポイントを把握しておく必要があります。
どのような点を把握しておくべきなのか内容を紹介しましょう。
脱サラの際に事前にしておくべき準備とは?
脱サラで起業する際は入念に準備をしておくことが大事です。
何も準備せずに勢いで脱サラし起業を行うなら高確率で失敗してしまうでしょう。
脱サラして起業する際に準備しておくべきことは以下のポイントです。
資金の貯蓄と調達方法
起業するにあたって必要となるのが資金です。
起業して事業を行う場合は規模によりますが大きなお金が必要です。
どんな事業でも必要資金は50〜100万円ほどはかかり、準備する物が多いなら200〜400万円ほどの資金が必要になることもあります。
さらに、事業を始めたとしても直ぐに利益が出ることはなく、長期的に考えて収入を確保する必要があります。
事業を始めても資金が底を付けば経営できなくなってしまうため、資金調達できるように金融機関から融資を受けることも考えておく必要があります。
起業したばかりだと金融機関から融資を受ける事は難しく、審査に通過しても少ない金額となることも考えられます。
自分の予想した融資金額とならない場合もあることを覚えておきましょう。
また、起業した後は収入が0になる見込みもあるので、自分の生活を維持するほどの貯金があることも確認しておきましょう。
脱サラで起業する際は、まず自分の貯金を確認して余裕を持てるようにしておくのがおすすめです。
事業計画をしっかり立てる
脱サラをして起業するなら事業計画をしっかり行うことも大事です。
事業計画を細かく立てなければ、起業した後に曖昧となってしまい収入どころか事業として成り立たなくなることがあります。
収入源を確保するためには事業計画の一貫性を維持することが大事なので、方向性や目標、コンセプト、そしてターゲットになる客層の集客方法について考えておくことが大事です。
また、事業の収入をある程度予想するために毎月の収益をシュミレーションすることもおすすめです。
シュミレーションにより収入が事業の維持と十分な生活費を得られるようなら、ある程度自信を持つことができます。
また、事業内容をしっかり計画することで金融機関も融資を前向きに検討しやすくなります。
事業計画は考えることが多いですが、今後の重要なポイントになるため適当にせずしっかり行いましょう。
事業のターゲットと集客の方法を具体的に行う
脱サラして事業を行うなら、集客や宣伝方法について具体的に考えておくことが大事です。
自分の事業を行って収益をあげるためには、多くの人に認知してもらう必要があります。
集客を行い購買意欲などを持たせることで、自分の事業の売上を伸ばすことが可能なので真剣にやり方を考える必要があります。
集客の方法はいろいろあり、例えば広告を作成してポストインやお店などに配り宣伝することができます。
今ではSNSによって自分の事業内容やサービスをアップさせることで、多くの人に見てもらうことも可能です。
若い人をターゲットにして集客を行いたいならSNSを利用した宣伝はある程度の効果を得られるため、専用の宣伝方法を考えることができるでしょう。
人材確保をどのように行うのか検討する
脱サラして事業を行うなら、人材をどのように確保すれば良いのか考えておくことも大事です。
自分1人で事業を行うなら人材確保を考える必要はありませんが、もし他の人の力を借りたい場合は人材を確保できなければ、事業が思うように進まないことになるので大事なことです。
人材確保については、自分の事業の形態や必要な部分について考えて募集することが大切です。
例えば、専門分野の知識が必要なら、求人で募集する際に必要な資格や経験などを記載して条件にかなった人材を見つける必要があります。
もし、専門的に高度な技術が必要なら外注して別の業者に依頼することも検討できるでしょう。
脱サラして起業するメリットは何か?
脱サラをして起業するときはメリットについて考えておく必要があります。
メリットを知っておくことで起業することについて前向きに考えることができます。
脱サラして起業するなら以下のメリットがあります。
自分の能力を生かして仕事をして収入を上げることができる
脱サラして起業するなら自分の能力を生かして仕事をすることができるので、収入を上げることに期待できます。
会社員の場合、能力があっても成果を出したとしても給与は決まっているため、努力してもモチベーションを上げることが難しいこともあるでしょう。
会社員としてもらっている収入に満足しているなら問題ないですが、もらっている給与以上に「成果を出すことができる」と考えているなら、脱サラして収入アップを狙ってみるのも良い方法です。
会社員のままだと年収は年功序列に上がっていくところもあり、その場合は能力があったとしても収入を増やすことは難しいでしょう。
また会社員で高い年収をもらうとしても、大体600〜800万円ほどであり、1,000万円ほどの収入を得るのはほんの少数です。
しかし、起業して人の中には年収が1,000万円を超えている人もおり、自分のアイデアとやり方で収入を増やすことが可能です。
自分の能力に自信があるなら会社員よりも年収を増やせることに期待できるでしょう。
自分の時間を確保しながら仕事ができる
脱サラして起業するなら事業は全て自分の計画通りに行うことができるので、自分の時間を確保しやすくなります。
サラリーマンだと会社の規則に沿う必要があるので、仕事時間は決められており、仕事内容も自分で選ぶことができません。
また、出勤前の1時間前に出社して掃除をすることや上司が終わるまで帰宅することができないなど、会社によっては暗黙のルールもあるため、面倒な規則によって疲れてしまうこともあるでしょう。
しかし、脱サラして起業するなら自分で仕事を計画できるので、労働時間も自分で好きに決定することが可能です。
朝も早く起きて行う必要はなく、少し時間に余裕を持って始めることもできますし、早く仕事を切り上げることもできます。
まとまった休日が欲しいなら、仕事の合間に自分で休みを設けることも可能です。
起業して働くなら自分の時間を自由にコントロールできるようになるため、ストレスも軽減されるでしょう。
自由に仕事をしたいなら起業は大きなメリットです。
自分の好きな仕事を行える
脱サラして起業するなら自分の好きな仕事を行うことが可能です。
サラリーマンだと自分が苦手な仕事や嫌な仕事も上司に命じられたなら行わなくてはいけません。
自分が好きな仕事をしたくても会社の状況や必要性に応じて仕事を行う必要があるので、自分の好きな仕事を行える可能性は低いです。
しかし、起業したなら仕事内容は自分で決定することができるので、好きな仕事を行うことが可能です。
自分がやってみたかった仕事で起業することでモチベーションを上げることができ、意欲もサラリーマンのときより出てくるはずです。
自分があまりやりたくない仕事よりも、自分のやりたい仕事を行った方が生きがいなども感じやすくなり、仕事をしていて楽しさを感じるようになります。
収入よりも仕事に対してのモチベーションを上げたい人は脱サラして起業するのも良い方法でしょう。
脱サラの起業によるデメリットとは
脱サラして起業するならデメリットもあります。
デメリットの部分もしっかり把握しておかなければ、脱サラして失敗してしまうこともあるでしょう。
脱サラによるデメリットには以下のような点があります。
起業して直ぐに収入を得られるわけではない
脱サラして起業したら収入が増やせることを期待する人もいるでしょう。
しかし、起業しても収入を増やせるのかは自分の能力次第の部分もあり、始めたばかりのときは収入は少ないです。
起業したばかりだと知名度も低く、仕事のやり方なども手探りな部分があるため、収入はサラリーマンのときの給料よりも少なくなってしまうでしょう。
また、起業した後も収入が増えるのかは自分の能力次第です。
そのため、自分のやり方や事業が不安定な状態であれば、収入は少なくサラリーマンのときよりも下がってしまうことも考えられます。
そのため、安易に「脱サラして起業すれば収入を増やせる」と考えるのは危険です。
起業しても自分の予想通りの収入を得られるわけではないので、始めに副業で初めて軌道に乗りそうであれば起業して本業に移行するなど段階をふまえて収入を考えてみましょう。
失敗してしまうと借金を増やすことにもなる
脱サラして起業するなら収入アップどころか、借金を作ってしまうリスクがあることも覚えておきましょう。
起業するためにはお金が必要であり、事業内容によっては大金を用意する必要があります。
自分の貯金だけで賄うことができない場合は金融機関を通して融資を得る必要がありますが、事業に失敗して大赤字を出して倒産した場合、借金だけが残ってしまうことになります。
もし、借金だけが残ってしまうなら生活が苦しくなることも予想されますし、精神的なストレスも大きくなるなど、大きなデメリットを被ることもあります。
失敗しないためにも、しっかり事業計画や資金作りを行うようにしましょう。
脱サラして起業する際に覚えておきたい点
脱サラして起業するときは覚えておきたいポイントがあります。
脱サラして仕事を行い成功するためにはリスクを小さくすることが大事だからです。
特に以下の点は押さえておくようにしましょう。
家族や知人に相談して理解を得る
脱サラして起業するときは誰かに相談しておくことが大事です。
特に、家族がいる方は脱サラをする前に相談をして理解や承諾を得ておくことが大事です。
脱サラして起業するなら家族は「生活を維持できるのか?」と心配になります。
起業したなら収入は不安定になる可能性が高いので、自分の意思だけで決定すると家族から反発を受けて家族関係が悪くなってしまうことが考えられます。
また、家族への相談の他に信頼できる知人や友人に相談することも大事です。
知人や友人に相談すれば、自分が起業しても問題ないのか客観的に見てアドバイスしてもらえるので、メンタル面でのサポートはもちろん、気付かなかったリスクについても知ることができます。
1人で考えて決定はしないことがリスク管理につながります。
段階的に始めていく
起業する際にリスクを軽減しておきたいなら、段階的に始めるのも1つの良い方法です。
先程も少し紹介しましたが、脱サラしていきなり起業するのではなく、まずは副業から始めて事業として行えるのか試してみることができます。
または小さい事業から始めて初期投資を減らし、資金を大きく減らさないようにリスク軽減して行うのも良い方法です。
段階的に行えば失敗しても大きな損失とはならないので、いきなり大きな勝負に出ないことも念頭においてください。
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脱サラして起業のまとめ
脱サラして起業する際はリスクを軽減するために計画を持って行動することが大事です。
脱サラして起業して成功するためには事前の準備を怠らないことが重要なので、適当に考えるのは避けましょう。
起業して成功するために今回の内容のポイントを念頭に置いてください。