中古屋として開業するには、どうすればいいのでしょうか。
中古屋として開業する際に必要な手続きについて、説明していきます。
また中古屋として開業するのに必要な資金についても、説明していきます。
さらに中古屋として開業するメリット・デメリットは何でしょうか。
中古屋として開業したいという方は、ぜひ最後までお読みください。
中古車屋のニーズ
新車は購入して乗った途端、価値が下がるということから、中古車を購入する人が増えてきています。
自分の生活における固定費を削減するという意味もあり、中古車のニーズが増えてきています。
それに伴い中古車を扱う中古車屋のニーズも増えてきているのです。
また中古車屋を開業するのは、とても簡単です。許認可を取得し、車を売ることはすぐにできます。
街中に中古車がたくさんあることからも、中古車屋の開業がとても簡単なのが分かると思います。
次に中古車屋として開業する際に必要な手続きについて、説明していきます。
中古車屋として開業する際に必要な手続き
中古車屋として開業する際に、必要な手続きは以下の通りです。
- 古物商許可証の取得
- 自動車リサイクル法引取業登録
- オークション会員登録
- 保険の代理店登録
中古車屋として開業する際に必要な手続きを、それぞれ説明していきます。
古物商許可証の取得
中古車屋として開業する際に、必要な手続き1番目は、古物商許可証の取得です。
中古車屋を開業するには、古物商許可申請により、古物商許可証を取得する必要があります。
古物商許可申請の手続きは、店舗のあるところか、無い場合は自身の所在地にある警察署で行えます。
古物商許可証がなく中古車を販売すると、無許可営業となり処罰の対象となるため必ず取得しておきましょう。
さらに、2020年4月の古物営業法改正により、初回申請したときの窓口で、他の地域の登録情報の変更が可能になりました。
そのため初回申請の場所は、アクセスの良い場所の警察署を選ぶようにしましょう。
古物商許可申請には、19,000円の手数料が必要です。
申請してから40日前後で交付されます。
古物商許可申請する際には、個人で申請するか法人として申請するか選ぶ必要があります。
実際に中古車屋として開業する際に、個人事業主なのか法人として行うのかを決めておくということです。
自動車リサイクル法引取業登録
中古車屋として開業する際に、必要な手続き2番目は、自動車リサイクル法引取業登録です。
中古車の売買だけでなく、廃車の引取りも行う場合には、自動車リサイクル法引取業登録が必要です。
廃車に関する廃棄物が不法投棄され、重大な環境問題を起こしたことがきっかけで作られたのが自動車リサイクル法です。
自動車リサイクル法引取業登録は、店舗に関係なく自身の住んでいる役場か保健所で申請します。
法人の場合には、登記事項証明書、個人の場合には住民票の写しが必要になる場合がありますので、問い合わせてみるといいでしょう。
申請から許可まで2カ月程度かかりますので、余裕を持って申請すると良いです。
オークション会員登録
中古車屋として開業する際に、必要な手続き3番目は、オークション会員登録です。
中古車屋として開業するためには、販売するための中古車が必要です。
その中古車を手に入れるのに一番利用しやすいのがオークションです。
オークションというとヤフーオークションのようなものをイメージするかもしれませんが、中古車専用の業者が関われるオークションがあります。
オークションは会場で行われるもやインターネット・衛星回線で配信されるものもあります。
業者の中古車オークションは、誰でも参加できるわけではなく会員登録が必要です。
場合によっては、実績が必要なオークションもあるので注意が必要です。
保険の代理店登録
中古車屋として開業する際に、必要な手続き4番目は、代理店登録です。
自動車購入時に自賠責保険に入る必要がありますが、中古車屋が自賠責保険の代理店も兼ねることで、お客様が安心して購入できます。
代理店登録するには、試験をパスする必要がありますが、代理店になれば保険のマージンも受け取れるため、開業するにはおすすめです。
次に、中古車屋として開業するのに必要な資金について紹介していきます。
中古車屋として開業するのに必要な資金
中古車屋として開業するのに必要な資金については、以下のものがあります。
- 初期費用
- 運転資金
中古車屋として開業するのに必要な資金について、それぞれ説明していきます。
初期費用
中古車屋を開業するのに必要な、初期費用は、1,010~3,110万円です。
これはあくまで目安であって、物件の場所や内外装、仕入れの数によって変わってきます。
内訳は、以下のようになっています。
物件取得費 | 400~600万円 |
内外装費(設備費) | 100~500万円 |
仕入れ費 | 500~2,000万円 |
宣伝費 | 10万円 |
合計 | 1,010~3,110万円 |
中古車屋として開業するのに、店舗を構える場合には、物件取得費と内外装費が大幅にかかってきます。
物件取得費は、地域や立地によって変動してきます。
ただしインターネットを介した中古車屋を開業する場合には、これらの費用を大幅に下げることが可能です。
例えば、物件に関しても、立地はそれまでそれほど気にする必要はなく、内外装も簡易なもので済みます。
中古車の仕入れ品としては1台50万~400万円程度ですので、10台揃えるとこのような額になってきます。
宣伝費はうまくMEO(Google Map検索)などを使っていけば、費用を抑えることが可能です。
その他フランチャイズで運営していく場合には、加盟費・保証金や研修費などがかかってきます。
運転資金
中古車屋開業するのに必要な運転資金は、625~1,050万円です。
運転資金の内訳は、以下の通りになっています。
人件費 | 50~125万円 |
賃貸料 | 50~200万円 |
仕入れ費 | 500~700万円 |
消耗品費・雑費 | 20万円 |
宣伝費 | 5万円 |
合計 | 625~1,050万円 |
人件費は人数によって変わってきますが、2名から5名程度を想定しています。
賃貸料も立地や場所によって異なってきます。
仕入費は毎月の売上に応じて仕入れていくことになります。
一台あたり50万円から400万円の間で、必要な数購入できます。
またお店で使う消耗品と雑費も必要となるでしょう。
宣伝費については、上手くSEO、MEO対策として使っていきます。
この他にフランチャイズに加盟している場合には、ロイヤルティーが発生します。
次に、中古車屋開業すると得られる売上について紹介していきます。
中古車屋を開業すると得られる売上
中古車屋を開業すると得られる売上の想定としては、売上総利益が年間で480万から1,000万円程度です。
例えば、50万円で仕入れた中古車を、60万円で販売できます。
100万円で仕入れた中古車は120万円ぐらいで販売できます。
一週間に1台売れるとすると、大体10万円から20万円程度の売上総利益になります。
月間あたり40万円から80万円の売上総利益です。
これを年間に直すと480万円から960万円程度の売上総利益があるのです。
純利益を出すには、ここから販管費(人件費、家賃、修理代など)や営業外経費、税金を引いた額です。
次に、中古車屋で開業するメリットについて紹介します。
中古車屋で開業するメリット
中古車屋で開業するメリットは、以下の通りです。
- 特別なスキルなく開業できる
- 高収入の可能性
- 自分の裁量でできる
中古車屋で開業するメリットを、それぞれ説明していきます。
特別なスキルなく開業できる
中古車屋で開業するメリット1番目は、特別なスキルなく開業できるということです。
中古車屋で開業するには、車の知識がとても多く必要だと考える人がいるかもしれません。
しかし販売する時には、真心を込めてお客様に接していれば、車が営業してくれるため自然に売れます。
むしろこの車の排気量はいくつとか、エンジンがなんだとかいう話はお客さんは、それほど興味がないのです。
お客様の興味があるのは、車の種類や状態を知りたいだけなのです。
つまり中古車屋が販売するのに、特別なスキルは必要なく開業できるのです。
高収入の可能性
中古車屋として開業するメリット2番目は、高収入の可能性があるということです。
中古車の利益率は10%~20%と言われています。
つまり100万円の車を売れば10万円から20万円程度の利益が出るのです。
そこから人件費などの販管費や営業外経費・税金を引いて10万円弱から15万円程度の純利益が残ります。
1ヶ月に10台販売することができれば、月収100万円以上の収入も夢ではありません。
そして販売台数が増加していけば、さらに多くの収入を得ることも可能です。
先ほどもお伝えしたように、現在新車よりも中古車の方が資産価値が高いという考えが広まってきています。
そのため今後中古車は、さらに売れていくことになるでしょう。
自分の裁量でできる
中古車屋を開業するメリット3番目は、自分の裁量でできるということです。
実店舗を所有するかネット経由で販売するのか、実店舗を出すならば立地の場所なども自由に決められます。
また仕入れる車種も自分で決められ、価格も自由に設定できます。
中古車屋として開業する大きなメリットは、自由に経営できるということです。
次に、中古車屋として開業するデメリットについて説明します。
中古車屋で開業するデメリット
中古車屋で開業するデメリットは、以下の通りです。
- 多くの資金が必要
- サービスによっては、知識が必要
中古車屋で開業するデメリットを、それぞれ説明していきます。
h3多くの資金が必要
中古車屋で開業するデメリット1番目は、多くの資金が必要ということです。
車を取り扱うため初期費用も運転資金も多くのものが必要となってきます。
初期費用は1,010~3,110万円必要でしたが、運転資金を半年分確保するとなると開業資金は4,500~9000万円必要です。
ネット販売やフランチャイズ店の支援を受けると、より費用が少なく済むことも可能です。
サービスによっては、知識が必要
ただ中古車を販売するだけならば、特別なスキルなく販売できますが、点検や修理などのアフターメンテナスまでサービスしようという場合には、専門的な知識が必要です。
中古車屋として開業する際に、どこまでの知識を自分がつけたいのか、どこまでのサービスを展開していきたいとかを決めて開業すると良いでしょう。
自分で知識をつけなくても、車の知識のある人を、従業員として雇うという方法もあります。
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【まとめ】中古車屋開業の相談は経営サポートプラスアルファ
新車は購入して乗った途端、価値が下がるということから、中古車を購入する人が増えてきています。
自分の生活における固定費を削減するという意味もあり、中古車のニーズが増えてきています。
それに伴い中古車を扱う中古車屋のニーズも増えてきているのです。
中古車屋で開業するメリットは、以下の通りです。
- 特別なスキルなく開業できる
- 高収入の可能性
- 自分の裁量でできる
中古車屋で開業する資金や手続きの準備ができたら、開業していきましょう。
独立開業に関して、分からないことがある場合は、独立開業に関して理解している専門家に相談するのがおすすめです。
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そして、いざ会社を設立する場合は、多くの必要書類を準備し、手続きが必要です。
実際には、法務局へ登記した後も、税務署などへの手続きなどが多くあります。
合同会社や株式会社設立を一人で進めるのは、大変です。
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設立費用は、合同会社の設立の場合には6万円、株式会社設立の場合は20万2,000円から行えます。
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