アパレル業界で独立するには、どうすればいいのでしょうか。
アパレル業界で独立するための方法について、紹介していきます。
アパレル業界で独立するのに向いている人は、どういった人でしょうか。
さらにアパレル業界で独立する際に、関係した資格についても紹介していきます。
アパレル業界で、独立に興味のある人は、ぜひ、最後までお読み下さい。
アパレルショップで独立するには
ショッピングセンターや商店街などで見かけるアパレルショップですが、最近では、アパレルメーカーやブランドが立ち上げたお店よりも、個人経営のアパレルショップが増えてきています。
アパレルとして独立するには、ファッション系の専門学校や大学などを卒業して、アパレル企業で仕事して実績を積んでから独立するのが、一般的です。
アパレルショップで働けば、店内のコンセプトに沿った空間づくりや、仕入れ・販売、マネージメントなどが経験できます。
それらの経験を経てから、独立すれば自然とアパレルに関する事業ができるようになります。
しかし、最近はコロナの影響もあり、実店舗以外にネットでの売上が大きくなってきています。
アパレル業界は、EC市場拡大で独立を後押し
EC市場拡大で、アパレル市場の独立を後押ししていると言えます。
アパレル業界自体は、ここ最近低迷が続いており、市場規模は減ってきています。
経済産業省の統計によれば、アパレルに関する販売額は1991年の15兆2,760億円をピークに下がってきており、2020年は8兆6,380億円です。
しかし、一方で、アパレルのEC市場は拡大している状態です。
経済産業省の統計で、2015年が1兆3,839億円で、2019年は1兆9,100億円と増えています。
この増加傾向は、今後も続くと見られています。
アパレルのEC市場拡大は、日本だけでなく、世界的にも増えてきています。
2020年以降は、コロナの影響で外出自粛の影響もあり、EC市場がさらに拡大しています。
2人以上の世帯におけるネットショッピングした世帯の割合は、2010年に19.7%であったのに対し、2020年は48.8%まで増えています。
ファッションやアパレル分野に関するネットショッピングも当初、服のサイズの不安や、画面で見るものと実際とのが違うのではないかという不安が減り、多くの人が利用しはじめています。
アパレル業界で独立する際に、EC市場も見据えることは、とても大切なことかもしれません。
アパレルで独立する方法
アパレルで独立するには、以下の方法があります。
- 販売代行会社を立ち上げる
- 実店舗のお店を開業する
- ファッションのネットショップを開設する
- パーソナルスタイリストとして独立する
アパレルで独立する方法を、それぞれ説明していきます。
販売代行会社を立ち上げる
アパレルで独立する方法1番目は、販売代行会社を立ち上げるということです。
販売代行会社を立ち上げるというのは、フランチャイズの方式を採用するということです。
アパレルブランドの会社の商品やスペースを借りて販売し、売上の一部をもらうという独立の仕方です。既にブランド力がある商品を販売できるため、確実に収益をあげられます。
アパレルで独立するには、最も確実で成功しやすい方法といえるでしょう。
ただし、営業力が必要であり、接客しアパレル商品が売れないのであれば、売上が全く出ず潰れてしまいます。
アパレルの店舗などで、接客の経験があった方がよいでしょう。
実店舗のお店を開業する
アパレルで独立する2つ目の方法は、実店舗のお店を開業するという方法です。
実店舗を開業するためには、多くの資金が必要となり、また準備も多く必要となる方法ですが、自分の好きなファッションを売るため、楽しみながらできる独立方法ともいえます。
独立する人の大半はアパレルで販売経験がある人です。
いざ独立してみると、販売以外に仕入や価格設定、家賃や人件費などのコスト管理等々、多くの未経験なことが盛りだくさんです。
独立後も継続的に新たな学びが欠かせません。
実店舗のメリットとしては直接お客様との反応を見られたり、安心してお客様が購入できる環境を作れるということです。
ファッションのネットショップを開設する
アパレルで独立する方法3番目は、ファッションのネットショップを開設するということです。
ファッションのネットショップという方法は、実店舗を構えるよりもはるかに費用が少なく独立できます。
BASEなど固定費のかからないサービスを使えば、初期費用やランニングコストが少なく店舗運営できます。
サイトと商品さえあれば開業できるため、最もリスクは少なく独立できる方法です。
ただし、接客などの販売をしたい人には向いてないかもしれません。
また販売の経験だけですと、仕入れや値付けなどの知識も必要となってきます。
パーソナルスタイリストとして独立する
アパレルで独立する方法4番目は、パーソナルスタイリストとして独立するということです。
一般的には有名人や芸能人のスタイリストとして、独立することが考えられます。
スタイリストとして独立するには、スタイリストに弟子入りして経験を積むことが必要でしょう。
しかし最近では、SNSの普及により個人を対象としたパーソナルスタイリストとしても活動できる可能性があります。
好きなアパレルで人を喜ばせられるため、とても素晴らしい職業といえます。
アパレルで独立する際に関係した資格
アパレルで独立する際に、必ずしも資格が必要とはいえませんが、持っていると信頼してもらえるため、集客につながる可能性があります。
アパレルで独立する際に関係した資格は、以下の通りです。
- ファッションビジネス能力検定
- ファッション販売能力検定
- リテールマーケティング(販売士)検定試験
アパレルで独立する際に関係した資格を、それぞれ説明していきます。
ファッションビジネス能力検定
ファッションビジネス能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催するファッションビジネスに関する知識や技能の資格です。
アパレル商品の企画、清算、流通における工程で必要となる知識が問われます。
ファッションビジネス能力検定は、1級・2級・3級があります。
1級は13,000円、2級は前期・後期6,500円、3級は前期後期6,000円かかります。
2級・3級は、「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目で構成されています。
1級は、マーケティング戦略、マーチャンダイジング戦略、流通戦略、マネジメント知識、ファッションビジネス知識です。
ファッション販売能力検定
ファッション販売能力検定は、アパレル商品の販売業務においてアパレル商品の知識、販売、接客に関する知識が問われる検定です。
2級と3級はショップスタッフ向け、1級は店舗のマネジメントやアパレルショップ経営者向けです。
リテールマーケティング(販売士)検定試験
リテールマーケティング(販売士)検定試験は、アパレルショップ経営を目指す人向けであり、販売技術や接客技術の他、在庫管理、マーケティング、労務・経営管理などの知識が問われます。
1級は経営者などが対象で、2級は現場管理者等、3級は売り場の販売員などが対象となっています。
次に、アパレルで独立するのに向いている人について紹介します。
アパレルで独立するのに向いている人
アパレルで独立するのに向いている人は、以下のような人たちです。
- リスク管理できる人
- 臨機応変に対応できる人
- ファッションの分野に詳しい人
アパレルで独立するのに向いている人について、それぞれ説明していきます。
リスク管理できる人
リスク管理できる人は、アパレルの独立に向いています。
アパレルで独立するということは、アパレル商品の管理をし、在庫を持つということです。
アパレルの在庫を持って事業することについてのリスク管理が、大切になってきます。
好きなファッションだけを購入するのではなく、お客様のニーズを捉えて商品を仕入れる必要があります。
しっかりと将来のことまで見据えて、リスク管理ができる人が、アパレルの独立に向いているといえます。
臨機応変に対応できる人
臨機応変に対応できる人は、アパレルの独立に向いています。
アパレルで独立すると様々な要求・問題やクレーム、ハプニングなどが出てきます。
例えば、ラインナップにはないサイズを用意してほしいと言われることや、届くべき商品が届かないといったことです。
そのような場面に際しても、冷静かつ臨機応変に対応して問題解決していく必要が求められます。
どのようなことが起きても臨機応変に対応できる人が、アパレルで独立するのに向いているといえます。
ファッションの分野に詳しい人
ファッションの分野に詳しい人は、アパレルの独立に向いています。
これはファッションに関してただ好きというだけでなく、様々なデザインや生地の素材など商品に関して詳しいという意味です。
そのような深くて詳しいファッション知識を持っていれば、多種多様な商品の魅せ方、お客様への幅広い提案が可能になります。
そもそもアパレルで独立しようと思っている人は、ファッションが好きな人は多いかもしれませんが、自分の好きなこと以外にも、知識を広げていく必要があります。
【まとめ】アパレル業界で独立しよう
アパレル業界自体は、ここ最近低迷が続いており、市場規模は減ってきています。
しかし、EC市場拡大で、アパレル市場の独立を後押ししているといえます。
EC市場でうまく独立すれば、成功する可能性は十分にあります。
アパレルで独立するには、以下の方法があります。
- 販売代行会社を立ち上げる
- 実店舗のお店を開業する
- ファッションのネットショップを開設する
- パーソナルスタイリストとして独立する
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